それほど長くない文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。学習方法があまりにあっさりしすぎていて拍子抜けした方もいるかもしれません。しかし一ヵ月という短い期間では、学習に割ける時間は非常に限られているわけですし、その中である必要量を覚えるにはこれくらいの絞り込みが必要になってくることはご理解いただけるかと思います。
語学教材というのは、たとえ「30日で話せる」とうたった教材でも、語学の専門家が書いていますし、もれがあってはいけないとあれもこれも詰め込む傾向があります。そのため、全部を30日でやろうと思ったら必ず消化不良を起こすことになるのです。
消化不良とはこの場合3日くらいやって、いやになって放り出してしまうことを指しているわけですけれども。この本は、市販のテキストを硬いクルミの実だとすると、硬い殻を砕いて、渋皮を取り除いて、すり鉢ですってだれにでも食べやすくする方法を書いたものです。これを参考に1カ月で旅行に必要な語学力をみにつけ、海外旅行を楽しむことをお祈りしています。
プロフィール:矢島麻耶岳
Atlasマンツーマン英会話語学カウンセラー。1982年、北海道生まれ、ロンドン大学卒業。卒業後、欧州の商社に勤務し、海外営業・貿易関連業務に従事する。その後、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、そしてロシアにて駐在経験を積んだ。独自の学習メソッドで、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語など多数の言語をマスターした。TOEIC990点(全国1位)、英検1級、通訳案内士(英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語)、旅行管理主任者などの資格ホルダー。現在は社内にて外国語セミナーを主催し、指導を行っている。
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