Kindle本はサンプルの量がそれなりにあります。サンプルを読んで、続きが読みたいと思うほどに理解できればそれを読みます。わからない単語が多すぎて話の流れに乗れない、お話がつまらない、そんな風に感じたら読むのをやめます。
「絵本など子どもの読むもの」と思われるかもしれませんが、英語の本を1冊も読んだことがない方は、最初は絵本から入るのも良いことです。多読はとにかくたくさん読むことが大事です。
絵本から始めれば何冊もすいすい読み進めることができるでしょう。きっと、「もっと難しいものが読みたい」と強く思われることでしょう。次のステップに進む動機づけになります。児童書はだいたい8歳から12歳が対象となっています。
歴史や社会の問題を子どもたちに伝えたいと思って書かれていることも多いので、勉強にもなります。なにより、前向きになれる本が多く、私はけっこう児童書が好きです。
それより上の年代のティーンを対象にした、ヤングアダルトものもあります。10代の子が、人間関係や、家庭の問題、社会の問題などの中で成長していく様子が描かれます。青春時代なので、だいたい悩んでいます。どちらも英語としては読みやすいものが多いです。
児童文学に与えられるニューベリー賞やマイケル・L・プリンツ賞など、文学賞を受賞した作品は質が高いものが多いので、あらすじが気に入るようならぜひ読んでみてください。
3人称（彼は、彼女は）で話が進むものより、1人称（私は、俺は）で話が進むもののほうが比較的簡単です。1人称で話が進むお話は、自分のことや自分が知覚できる範囲のことが表現されていることが多いので「何のことを話しているのだろう」という混乱が減るからです。
これはサンプルを見るか、聴けばわかります。 ページ数も判断材料にする 長いものより、短いもののほうが、当然ながら早く読み終わるので達成感を得やすいです。
一番のおすすめは、英語から翻訳されたもので、好きな本はありますか？あればそれが一番です。なぜなら、もうストーリーを知っているので、わからない部分があっても想像で読み進められるからです。
でも、難しすぎて手に負えないようであれば、少し簡単なものを読むのが良いのかもしれません。 以下におすすめの本を何冊か挙げておきます。あらすじをみて、合わなそうだと思ったら読まないでください。
しつこいようですが、長続きするのは、自分が読みたい本を読んでいるときです。何も英語で読んだことがない方に／英語力に自信のない方に “Frog and Toad are Friends” by Arnold Lobel 『ふたりはともだち』というタイトルで邦訳も付いています。がまくんとかえるくんの友情がおかしくてかわいい字の多い絵本です。
The Absent Author（A to Z Mysteries）by Ron Roy は子ども向けミステリー小説です。仲良し3人組が、身近に起こる事件を解いていく単純なミステリーではあるけれど、耳の練習になります。
初級者向けのHoles by Louis Sacharは、昔からツイていないスタンリーが、してもいない窃盗の罪で入れられたのは少年たちの矯正施設で毎日、砂漠の中で穴掘りをさせられます。施設長はどうやら何かを探しているようで、スタンリーが脱出してからが楽しめました。
全米図書賞、ニューベリー賞受賞作品は残念ながらAudibleはありません。Walk Two Moons by Sharon Creech 13歳のサラマンカが、祖父母と車で母親をたずねる道中、友人のフィービーの話をし、フィービーの家庭の謎が解けていくと同時に、サラマンカの母親の消息も明らかになっていくというストーリーです。運転中に泣けました。
ニューベリー賞受賞作品の中級者向けでは、 Orphan Train by Christina Baker Klineがあります。出だし2段落目でこれはおもしろそうだと思いました。1919年、「孤児列車」に乗った9歳のニーブの生活と、2011年、里親の許で暮らす17歳のモリーの生活が交差するストーリーです。「孤児列車」は実際にあり、20万人もの子供たちが東海岸の都会から中西部に列車で送られ、里親にもらわれていきました。ニーブは、モリーは、幸せになれるのかどうかという手に汗握る展開で夢中で聴いて＆読んでしまいました。
My name is Lucy Barton by Elizabeth Strout では、入院中の私、ルーシーを何年も話していなかった母親が訪ねてきます。母娘は近所に住んでいた女性たちの噂話をして5日間を過ごす中で、それを回想する静かな語り口の中で、少女時代のこと、母親との関係、夫との関係が明らかになっていくストーリーです。どの作品も私の経験と私自身の経験を重ね合わせ、心が揺れ、作者を大好きになってしまいました。
上級者向けでは、上記のものが簡単そうに思われるならば、もしくは興味を持てなさそうなら、自分の読みたいジャンルから探してください。日本語に訳されているもので好きなものがあれば、その原題を調べ、米国Amazonで検索すれば、その本のジャンルも、その本を買った人がどのような本に興味があるのかも表示されます。
それとレビューを照らし合わせて、ぜひ選んでみてください。日本のAmazonで検索すれば、英語の本でも日本語でのレビューがついていることがあり、それも参考になります。大事なことは、つまらない、わからないと思ったら無理しないで次の本にいくことです。早速初めてみようと思った方、米国Amazonと米国Audibleのアカウントの作成方法を教えます。
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