ここまで色々と書いてきましたが、先生が言っていることが分からないながらも、授業に出席し、課題をこなし、テストを乗り切ってきたあなたは、「何とかやっていけるんじゃないか?」 という自信が少しついてきたのではないでしょうか?
僕自身も授業をしっかり理解し、日常生活でもアメリカ人が言っていることをある程度理解できる自信がついてくるまでに、留学をして1年半くらいかかりました。でも英語が下手くそでも、成績をとることはできますし、また他国の留学生やアメリカ人の中に積極的に入っていけば、よい友達もできてくることが分かってきたのではないでしょうか?
こんな感じで1学期ごとに乗り切っていけば、3年目くらいまでにはアメリカでの生活も慣れてきて、 1学期間に20単位を詰め込んだり、寮を出てアパート暮らしを始めたり、学校のカフェテリアでバイトしたり、車を買って遠くまでドライブしてみたり、もっともっと新しいことにも挑戦できます。
そうなるまで、特に留学前から初めの1学期間を乗り切るまでは本当に不安なことばかりだと思いますので、そんなときにこのコラムの内容が少しでもあなたの助けになれば嬉しいです。
コラムの冒頭でも書いたように、今の日本は閉塞感に満ち溢れていますそして、少子化、人口減少、また、企業が雇用や定期昇給を維持できなくなってきているといった状況で、今まで日本を発展させてきたシステムや構造に多くの問題が噴出しています。
僕自身は、こういった問題を解決するために、日本だけを見るのではなく、アメリカや他の国で生活、勉強してきたあなたのような人たちが知恵を出し、制度を再設計していく必要があると考えています。
今の日本には、日本の良いところ、悪いところ、世界各国の良いところを複眼的に見てシステムを創っていけるリーダーが必要だと思うのです。そのためにも、またそのためだけでなく留学1学期目を乗り切ったあなたは、さらにその国の良さを学び、大学で幅広い分野を学び価値観を広げ、さらに専門性を突き詰めていってください。
日本を出て世界で学ぶことは、あなた自身にも、あなたの周りの社会にも大きな変化をもたらしてくれるはずです。
Atlasマンツーマン英会話留学担当カウンセラー 加藤智(かとう・さとし) 東京都生まれ。2000年に都立高校を卒業語、高校2年時に交換留学したカリフォルニアの景色が忘れられず、卒業後すぐに18歳でアメリカに留学。カリフォルニア大学デイビス校で大学生となる。
2004年、留学したのは良いもののお金が底をつき、ギリギリで卒業した段階で日本に帰国。商社マンとして採用されるが、テレアポの仕事で毎日英語での営業電話を掛ける日々。何とか生き抜くもこのままではまずいと一念発起し、日本の大学院に編入。
2007年に第二言語教授学の修士号を取得し、卒業後、アトラス株式会社に語学カウンセラーとして就職。当時、留学カウンセリングも兼任し何とか生き抜くも、猛烈にアメリカに戻りたくなりアメリカの大学院留学を決意。
2011年にニューヨーク州のビジネススクールに留学。MBAを専攻し2014年に修士号を取得。現在は、Atlasマンツーマン英会話のWebマーケティング事業部に在籍し、博士論文の執筆と統計学を利用したリサーチやティーチングに従事している。スカイプなどを通して、留学生の卒業後の進路指導や英会話指導なども行っている。
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