せっかく 「新しい自分を見つけたい!」「別の国の文化をもっと知りたい!」「英語がペラペラになりたい!」と思って留学しても実際、ほとんど英語を喋れるようにならずに帰国してしまう日本人がたくさんいます。
「自分の知り合いの留学経験者は結構英語を話すよ」と思うかもしれませんが、実は話せるようになっている人の影で、英語が全然できないので恥ずかしくて留学していたと言えない人もたくさんいるのです。
僕はエージェントを利用せずに直接アメリカの大学に留学したのですが、留学した大学はテンプル大学や帝京大学などの日本外国語専門学校という海外の大学に留学先を斡旋する学校の提携校になっていて、日本人がたくさんいました。僕がいたときで日本人が20人くらいいたと思います。
皆、日本人同士で固まって、カフェテリアでも日本人だけで席を囲み、いつも日本語だけで日本人とコミュニケーションをとっているようだったので、アメリカに3年いても4年いてもほとんど英語を話せない人がたくさんいました。
入学したときそれを見た僕は、なんとかその輪に入らないことに成功し、アメリカ人の友達を作る努力をしたので、大体1年半くらいで自信がつくくらい話せるようになりました。日本人で固まってしまうといつまでたっても英語は喋れるようになりません。これは本当に重要です。
留学生だけでなく、例えば会社から海外赴任させられている人たちの奥様方などは、普段から同じ会社の奥様とだけつるんでいる人が多いので、アメリカに5年いようが10年いようが英語は話せるようになりません。
僕も初めは毎日泣きそうでした。まず、英語をしっかり勉強して留学したので、多少言いたいことは言えたのですが、何か話しかけても、相手の返答がなんといっているか分からない。それでも、一つでも聞き取れたことに対して質問して、またしばらく一つでも聞き取れるまで相手に話させるのです。
初めはこの繰り返しでした。人の言っていることを理解できないのは辛かったですが、ある程度自信をもって話せるようになったのは1年半後くらいでしょうか。今ではトータルでアメリカに7年以上暮らしましたが、実はアメリカ人が言っていることの100%までは分かりません。
それでも、日本人だけでつるまずにアメリカ人や他の国の人たちと積極的にコミュニケーションをとることを続けていれば、アメリカ人や他の国の人たちが何を考えているか、またどんな話をすればいいのかが分かるようになります。
そもそも、せっかく日本を脱出して新しい国で新しい生き方や新しい学びを探しに来たのに、日本人同士で固まってしまったら全然意味ないです。逆に積極的に文化を吸収し、英語でコミュニケーションをとっていけば、英語だけでなくもっと大きないろんなことが学べます。
|