では、どうすればTOEIC730点以上を取ることができるのか。ポイントは、どの書籍教材を選ぶかにかかってくる。TOEICはあらゆるレベルの人が受けるテストなので、難易度がかなり高い問題も含まれている。600~730点の英語力が身につくまでには、過去問題集を解くことを控えるべきだ。
TOEIC対策を本格的に始めようとする人に適しているのが、シリーズ化された全パート入門編やリーディング編、リスニング編などだ。1冊当たりのページ数も少ないので、それほど苦労せずに終わらせることができる。
TOEICの点数を6カ月以内で上げられるかどうかはリーディングの点数次第だ。なぜなら、読んで理解できないものは聞いてもわからないからだ。反対に、リスニングの勉強をすれば、読める英語は聞こえるようになるだろう。
受験勉強で英語が得意だった人は、特にTOEICに取り組んでほしい。今まで述べた教材をやれば、必ずリスニングの点数は上がるだろう。
730点を超えたら、今まで学んだ英語をアウトプットのするトレーニングに取り組みたい。英語が話せないと悩んでいるなら、まずは音読で英語を口にすることに慣れることから始めるべきだ。
アウトプットのトレーニングでは、TOEIC SW(スピーキングとライティングテスト)にチャレンジするのも効果的だ。音読や写真描写といった基礎能力を測る問題からスタートするので、まったく歯が立たないということはない。
SWテストでは自分の言葉で英文を組み立てる能力が求められる。これまでのTOEIC対策で基本的な構文のフレーズは身につけているが、ハイスコアを取るには、一歩進んで、Atlasのネイティブ講師が望むような英語特有の文章の構築方法を学ばなければならない。
ここまでくれば、実際のビジネスの現場でも、英語でのコミュニケーションがより円滑に進められるようになるだろう。
さらに、730点を取ったら900点を目指してみるのもいい。そこまでスコアが上がればインプット量がかなり増えているので、会話に必要な英語力も上がっているはずだ。730点までは基礎固めの段階なので、そこからどれだけ仕事で使う英語をインプットできるかどうかにかかってくる。
|