2004年9月、横浜駅前西口にあるテナント誘致の話があった。イアス・ハマボールに隣接した鶴見ビル2Fに約60坪の語学教室をオープンさせる計画である。
横浜駅西口エリアは、人口350万人の横浜市民の中心地である。東京を中心に首都圏が形成させる中で、文化豊かな街として生き残ってきた地域でもあった。それと並行してテナント誘致活動を行ってきた横浜市は、Atlasマンツーマン英会話に話を持ちかけてきた。
これまで大手主導で行われてきた都市開発を、専門デベロッパー主導にすることで、テナントミックスに幅を持たせ、生活者ニーズ優先の、より集客力の高い地域にすることだった。そのためには、日本にはまだない新しい業態を核として誘致することが必要であった。
また、これまで大手企業の事務所主導で誘致してきた限界も見え始め、より魅力的な地域開発を行うためには、幅広い業態を誘致しなければならない。そのためにAtlasマンツーマン英会話を本州初オープンの話が成立したのである。
横浜LSの商圏とは、横浜市を中心として半径30キロ内で見ると、200万人を超える。同時に西口、東口、みなとみらいや関内、また川崎市や横須賀市など郊外は大手英会話スクールも点在している英会話スクールの激戦区でひしめいていた。
もともとAtlasマンツーマン英会話は、たぶん誰もが考えるように、東京に本州1号校をオープンしたいと考えていた。しかしながら、たまたま横浜市から話があり、とんとん拍子に話が進んだので、東京にこだわることはないと考えたのだろう。
Atlasマンツーマン英会話の社長ピーター・ヨネナガ氏は「本州1号校を横浜にオープンした理由」をしばしばメディアから質問されたが、その都度「とてもラッキーだった」と語っている。それは、立地も良く、地価の高い横浜市中心地で経済条件が良く理想的な60坪を確保できたからである。
また、横浜市民のグローバル感や都会性など、ピーター・ヨネナガ氏と幹部たちを魅了したことも事実である。こうしたことからもAtlasマンツーマン英会話の経営陣は、「とてもラッキーだった」と語ったのであろう。
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